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2009年4月 8日

インプラントにまつわる質問について、お答えします

インプラントは10年成功率が98%で、歯科治療の中では非常に高い成功率です。

ただ、手術が必要なこともあって、色々と不安な気持ちもあるかと思います。
ここでは患者さまからよく聞かれることや、よく相談されるインプラントのトラブルについて
お答えしようと思います。

症例10 若い女性

若い女性の患者さんです。
さし歯が抜けて歯が割れてしまいました。
インプラントにするかブリッジにするかの選択です。

ブリッジにするために前後の歯を削るのには、かなりの抵抗感を持たれていたので、
インプラントを選択されました。
部分的な骨の造成をしてインプラントの埋入です。
「まったく違和感がないですね」と喜んでいただけました。
長い目で見るとブリッジよりもいい選択だったと思います。

症例10 若い女性

Q.発音しにくくなった気がします

お口の中の環境が変化したためです。 
これは慣れなのですが、慣れる期間については個人差があります。

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Q.骨が少なくなってきた気がします

歯槽骨(あごの骨)は、加齢とともにある程度吸収していきます。
インプラント周囲骨も例外ではなく、骨はある程度失われていきますが、
過重負担や感染、免疫のバランスが崩れると骨吸収はさらに加速します。

インプラント周囲骨が大きく吸収してしまった場合、もしかすると同じ部位へのインプラント再治療は不可能かも知れません。
その場合は別の治療法を検討することになります。

骨吸収をいかに最小限に抑えることができるか、ということがインプラント治療の今後の課題です。

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Q.インプラント体が揺れるのですが・・・

インプラント体につながっているコンポーネントが緩んでいるか、インプラント体の失敗が考えられます。
コンポーネントの緩みは、ネジの増し締めや部品の交換で治りますが、インプラント体が原因の場合は取り除かなければいけません。

骨が治るのを数ヶ月待って再度インプラントを植立するか、他の治療法を検討します。

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Q.インプラント周囲の歯茎が腫れてしまいました

1:インプラントも天然歯と同じように歯周病になる事があります。
 →お口の中を清潔にしていただくのが一番の予防法ですが、歯科医院でのケアも重要です。

2:インプラントのコンポーネントの緩みや・破損・セメントの溶解・インプラント周囲の
 骨吸収などで腫れるケース。
→中を調べてみる必要があります。すぐに主治医にご相談ください。

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Q.鼻から頬にかけて、感覚異常があるのですが・・・

上顎洞炎の可能性があります。
上顎の上方には上顎洞という鼻に通じる空洞が存在します。(この上顎洞の役割は今だ解明されていません)

歯やインプラント体の先端は、この上顎洞と接近しているために、
細菌感染が起きた場合、この上顎洞にも炎症が波及してしまう可能性があるのです。
天然の歯でも見受けられる症状です。

炎症の程度によっては、インプラント体の除去(歯であれば抜歯)と、耳鼻科での上顎洞炎の治療が必要になることもあります。 

上顎洞にはシュナイダーメンブレンという粘膜があり、インプラント体が上顎洞内に入り込んでいてもその粘膜がインプラント体を包み込んでいるため問題にはなりませんが、インプラント体と骨との結合が失われ、そこにお口の中からの細菌感染が生じたときに、上顎洞炎のリスクが発生します。

また逆に上顎洞炎(蓄膿症)から、インプラント体への感染も起こりえます。
この場合は耳鼻科の治療が中心になります。

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Q.インプラントをして数年後にインプラント体が動揺・脱落してしまった

A.多くの場合、インプラントの過重負担とインプラント周囲の感染症が原因です。

揺れているインプラント体を、ムリにお口の中に残しておくと、周囲の骨がさらに無くなってしまいます。 早期に取り除くべきです。

インプラント体を取り除いて骨と粘膜が治るのを待ち、再び新しいインプラントを
植立するか別の治療法を選択するかを検討します。
感染に関しては、インプラントも歯と同じように歯周病にかかる事があります。

病気や免疫・体調の変化で、さらに加速する事もありますから、日ごろのプラークコントロールは重要です。
また、ちょっとした噛み合わせの変化が、インプラントをだめにしてしまう事もありますので、定期検診は必ず受けるようにしてください。

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インプラントの手術について

インプラント治療はやはり痛いのでしょうか
インプラント手術が怖いのですが、大丈夫でしょうか
インプラント手術後は腫れると聞いたのですが?
インプラント手術後の出血・アザが気になります
他院でのインプラント手術後に口唇の麻痺・しびれがあるのですが・・・

かぶせもの(上部構造体)について

インプラントにかぶせた人工の歯が揺れます
歯と歯茎の間・歯と歯の間に食べ物がつまりやすくなった気がします
見た目が天然歯と違うのでは?
噛みごこちが少し違うのですが・・・
上部構造体が破損してしまいました(歯が欠けた)

Q.インプラント治療はやはり痛いのでしょうか

A.ほとんどの方はジーンとする程度の痛みが手術後数時間続く程度です。
しかし痛みにも個人差があり、5日ぐらいジーンとしていたとおっしゃる方もいらっしゃいます。
長くても1週間程度でなくなるはずですが、長期にわたる場合は骨がやけどをしている可能性があります。
薬で症状を軽減して経過観察するか、インプラントを除去しなければならないかの判断が必要です。

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Q.歯と歯茎の間・歯と歯の間に食べ物がつまりやすくなった気がします

A.インプラント体ともとの歯の根の太さが異なることに起因します。
歯と歯茎との隙間が天然歯の時と全く同じ状態にならないことが関係しています。

もちろん人工歯を製作するときは詰まりにくいように色々な工夫をして設計するのですが、食べ物が詰まらない形態というのは詰まってしまった汚れを逆にとりにくく、歯ブラシしにくい形態なのです。

歯磨きのしやすい形態も考慮していますのである程度はブラシでうまく対処していただくことが必要ですが、ちょっとした修正で改善できる事もありますから主治医にご相談ください。

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Q.インプラント手術が怖いのですが、大丈夫でしょうか

A.手術が不安、という方には笑気麻酔という鼻から吸入する麻酔を行います。(保険適用です。)
笑気ガスを鼻から吸い込んでいると、意識はしっかりしているのですがボーッとした感覚になり、治療に対する恐怖心が薄らぎます。

この笑気麻酔をしたからしばらく意識がないなどと言う大げさな麻酔ではなく、
ガスを吸入するのを止めればすぐに元の状態にもどります。
すべての人に必要という麻酔ではありませんが、恐怖心の強い方にはおすすめです。
お子様にも適用できるぐらいの麻酔なので安心ですから、ご希望の方はどうぞお申しつけ下さい。

また、それでも怖いという方には、静脈内鎮静法という麻酔を使用します。

少し眠いような、うたた寝したような状態になり、不安や恐怖心が薄れるのでリラックスした状態で手術が受けられる麻酔方法です。
健忘効果もあるので、2時間位の治療でも30分程度に感じられます。
全身麻酔とは違って意識はありますので、術後は速やかに回復します。
こちらは麻酔医が行うので安心です。

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Q.インプラント手術後は腫れると聞いたのですが?

A.腫れは通常出てきます。
感染に対して抵抗力の低い糖尿病の方や、風邪などで体力の弱っている方などは、腫れが長引く事もありますが、腫れは浸出液(キズを治すために分泌される組織液)がじわじわ出るためですから心配ありません。
腫れても必ずひきますし、大きく腫れたからといって大きな痛みがあるというものでもなく、痛みを伴わない事もめずらしくありません。

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Q.インプラント手術後の出血・アザが気になります

A.にじむ程度の出血は心配ありません。
手術当日お休みになるときも唾液に混じった血液で枕を汚してしまうかもしれませんので、タオルなどを枕に巻いてお休みください。

上顎の手術をした後は鼻血が出る事があります。
この際は強く鼻をかむことは避け、鼻にこもるようなくしゃみにも気をつけてください。
また、真っ黒なタンが出てくる事もあります。

下顎の手術数時間後、舌が上顎に押し付けられるぐらい極端な腫れが出てきた場合、深部の血管が傷ついている可能性があります。すぐに主治医に連絡してください。

アザは内出血のためですから心配はありません。2週間程度で自然になくなります。

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Q.他院でのインプラント手術後に口唇の麻痺・しびれがあるのですが・・・

A.神経が傷ついているか圧迫されている可能性があります。
1: 麻酔の針が神経に触れてしまったため。
 →自然治癒します。

2: インプラントホールを形成する際に神経を刺激したため。
 →切れていなければ自然治癒が期待できます。
  しかし完全治癒の時期については不明で何週間・何ヶ月・場合によっては、
  数年かかる事もあります。

3: インプラント体が神経を圧迫している。
 →早めに短いインプラントに交換するか、植立を浅くします。

4:腫れが神経を圧迫している。
 →自然治癒します。

5:手術時、神経に直接ふれて位置確認をした刺激によるもの。
 →自然治癒します。

いずれにしてもドクターの診断が必要です。ご相談ください。

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インプラント体のトラブルについて

インプラントを植立して早期にインプラント体が動揺・脱落してしまった
インプラントをして数年後にインプラント体が動揺・脱落してしまった
鼻から頬にかけて感覚異常があるのですが
インプラント周囲の歯茎が腫れてしまいました
インプラント体が揺れるのですが・・・
骨が少なくなってきた気がします

その他のトラブルについて

頬や舌があたり、咬んでしまいます
発音しにくくなった気がします

Q.頬や舌があたり、咬んでしまいます

歯のない期間が長期に及ぶと、歯のなかったスペースに頬や舌が入り込んできます。
そこに新しい歯が入ると頬や舌の筋肉がその変化に対応できずに、
舌や頬を咬んでしまう事があります。

筋肉は徐々に慣れていきますから、心配はありませんが、一度咬んでしまうと
腫れてふくれるので、また咬んでしまうという悪循環が生じてしまいます。

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